【くせ毛の方の悩みと解決方法】

「くせ毛」と言っても、人それぞれいろいろな「くせ毛」があります。しかし、何もしなくてもキレイな真っ直ぐな「直毛」と区別した場合、何もしなければ縮れたり、ウェーブが出てしまうような毛質をここでは「くせ毛」と言う事にします。

1. 「くせ毛」の方の悩み

「くせ毛」の方の3大悩みは
① 思い通りのヘアスタイルになりにくい
② 湿度などの変化で整えたスタイルが崩れやすい
③ イメージチェンジでストレートヘアに憧れるが簡単にストレートにならない
ですね。
ヘアスタイルの問題は毎日の事なので、傷みを伴うような悩みではありませんが、抱え込んでしまうと結構大きなストレスになる問題です。

ただ、残念な事 に「くせ毛」の原因は、ほぼ遺伝と体質によるところが大きいので簡単に治せるようなものではありませんが、そんな自分と上手に付き合って行く事は可能です。
その為には、まず「くせ毛」のメカニズム(くせ毛の構造)について知っておきましょう。

2. 「くせ毛」のメカニズム

そもそも「くせ毛」はどうして真っ直ぐではないのでしょうか?
髪の毛は細いので日常目視しただけではわかりにくいですが、実は直毛の人の毛と比べてみると、1本1本の毛が細かく波状になっていたり、凹凸があったりしています。
例えば太い針金を曲げるのにかなりの力が必要だとして、全く同じ太さの針金に細かい細かい波状を付けると簡単に曲げる事が出来ますよね。そんな原理だとイメージして下さい。

では、何故波状や凹凸のある毛が生えているのでしょうか?
そこが「くせ毛」のメカニズムです。

髪の毛は頭皮の中にある「毛根」と頭皮の上に出ている(通常髪と呼んでいる)「毛幹」で出来ていますが「くせ毛」になるメカニズムは、この毛根と毛幹のどちらにも直毛との違いがあるのです。

まず、髪が生えて来る根元に当たる毛根ですが、直毛の方に比べ「くせ毛」の方は、この毛根が曲がっているのです。ですから生まれたての髪が頭皮の上に出て来る時には既に曲げて出て来るわけです。
そうして出て来た髪の毛は、前述の通り波状や凹凸を持った髪として生えて来るのですが、毛を横に切った断面を見ると、直毛の毛はほぼきれいな円となっていますが、「くせ毛」の断面は楕円の ように歪になっています。
更に、髪の毛は中心からメデュラ(毛髄質)、コルテックス(毛皮質)、キューティクル(毛小皮)の3層構造となっていますが、この最も大半の構成を締めるコルテックスの状態にも直毛との違いがあるのです。
メデュラが骨、キューティクルが皮だとするとコルテックスが肉の部分になるのですが、このコルテックスは2種類のタンパク質で構成されています。直毛はこの2種類のタンパク質が均等に分布されてコルテックスが構成されているのに対して、「くせ毛」は不均等に分布(つまり歪に分布)しているのです。この為、凹凸や波状が出て、断面はきれいな円ではなくなっているのです。

直毛との違いをまとめると以下の表のようになります。

  直毛 くせ毛
毛根 真っ直ぐ 曲がっている
毛の断面 きれいな円 楕円・歪
コルテックス内の状態 均等 不均等

 

 

「くせ毛」の方がストレートヘアにする為にストレートパーマや縮毛矯正をしても、数カ月経って新しい髪が生えて来たら元に戻ってしまうのは、「くせ毛」のメカニズムがこのようになっているからなのです。
「爪や髪は死んだ細胞」という話を聞いた事があるかと思いますが、これは細胞が角化している事を言っています。勿論、毛根の深い部分で新たな髪を産んでいる部分の細胞は生きていますが、頭皮の上に出て来ている毛幹(髪の毛)は角化していますので、切っても痛いという事もありませんが、つまり「治す」という事も出来ないのです。

ここまでで「くせ毛」は元々の遺伝や体質によるところが大きく、直毛とはメカニズムが異なっており、「治す」とこが出来ないという事 がわかりましたね。

本題に戻りましょう。
なので「くせ毛で悩む」という事自体を止めて、理解して納得して上手に付き合う方法に切り替えてみませんか?

3. 「くせ毛」のケアと上手な付き合い方法

極論を言えば「くせ毛」をストレートヘアに治す事は出来ませんが、「くせ毛」を美しく魅力的に見せる事は可能です。勿論、その為には正しいケアが必要です。

まず「髪の艶」に最も重要なのは髪表面のキューティクルです。
艶のある髪のキューティクルがどのような状態かと言えば、キュッと締まっている事です。それに対して、髪がバサバサと傷んでいる髪はキューティクルが開いてたくさんの枝葉のようになっている状態です。
キューティクルが開き過ぎるとボロボロと剥がれ 落ち、つまり切れ毛の要因となります。開いてしまったキューティクルの修復は難しいので、傷みが激しい髪の場合は切ってしまうしかありません。

また、キューティクルが開いていると毛幹内部に外気からの湿気などを取込みやすくなってしまい、髪の内側にもダメージを及ぼします。「キューティクルケア」という言葉を耳にしますが、これは髪表面の見た目の為だけではなく、髪内部のケアの為にも重要な事なのですね。

キューティクルがキュッと締まった状態にするケアとしては、過度な温度のドライヤーは勿論髪を傷つけてしまうだけですが、濡れたまま放置していると外気の湿気と結びついてキューティクルが締まりにくい状態になります。ですから、髪をゴシゴシと傷めないように気を付けなが ら適温のドライヤーで速やかに乾かす事も重要なケアの一つなのです。

「くせ毛」の方は、前述したように元々の髪1本1本が直毛と比べてうねっている為、キューティクルが開きやすいと思って下さい。キューティクルが開きやすいという事は、つまり髪が傷みやすいという事ですから、「くせ毛」の方にはマメなケアをお薦めします。

「くせ毛」の方は、直毛の方と比べて毛自体に波状があり曲がっているわけですから、元々キューティクルが開きがちという事になります。キューティクルが開いていると外部からの汚れや無用な水分を取込み易くなっている反面、内側の水分も外に逃してしまいがちです。つまり、直毛に比べると髪も乾燥し潤いに欠けている状態なわけです。
それを防ぐ為には、前 述のようにキューティクルを極力引き締める事が大事ですが、内側に栄養や適度な水分を補給してあげる事も大切です。例えば、保湿力の高いシャンプーであったり、アミノ酸系のシャンプーを使用してみるのも良いでしょう。

シャンプー後もキューティクルを健やかに保つ為、極力キューティクルの開きを抑える為には、トリートメントやオイルの適量の使用が良いでしょう。インバス(入浴中)で使うトリートメントとは異なり、乾いた髪に使用する際には付け過ぎにも気を付けて下さい。髪がベタベタになるのは勿論、逆に不要な汚れの付着の原因になります。適量を手に取り素早く全体に行き渡るように塗り広げましょう。

最後になりますが、これは「くせ毛」の方だけではなく誰にでも言える事 ですが、加齢と共に頭皮や髪も老化します。髪の老化現象もいろいろありますが、一言で言えば元気がなくなるわけです。

髪に元気が無くなるとキューティクルを締めておく力も減って来て、より開きやすく、より傷みやすくなるのです。更に、毛根部分も元気が無くなると、新しく生まれて来る髪も細く元気の無い髪になって来ます。これは生のある人間の加齢による現象なので仕方の無い事ではあるのですが、それでも一テマ掛ける事で、元気を維持する事は可能です。まず大切なのは、頭皮の上に生えている毛幹(髪の毛)を大切にする事。つまり、極力傷みを抑えるケアをする事です。そして、もう一つは新しい髪を生み出してくれる毛根部分を活性化する事です。

毛根の周りの細胞も加齢と 共に硬直化して縮んで来ます。極力それを食い止めるには、頭皮のマッサージが効果を発揮します。毛穴が大きく開いていても、そこに不要な皮脂や汚れが貯まり詰まってしまっていては元気な髪を作り出せません。抜け毛や薄毛の原因は、加齢により毛根部が縮む、或いは皮脂や汚れで毛穴が詰まる事です。
つまり、元気な髪を生み出す頭皮のケアとしては、頭皮を清潔にして毛穴を詰まらせないようにする事と、適度なマッサージで血行促進し、十分な栄養を頭皮に行き渡らせる事です。そして元気な髪を生み出して、頭皮の上に出て来た髪には正しいケアをする事で「くせ毛」であっても、輝く美しい髪を手に入れる事は可能になるのです。

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