ピムはクセ毛、ダメージ毛対策にヘアケアからのスタートでした。
クセ毛とダメージ毛の為に
もともと株式会社レアルプロデュースは美容室向けのノンアイロン縮毛矯正エアーストレートをメインに美容室様向けの商材を提供して参りました。それこそ毎日毎日クセ毛の研究とサロン様の講習の毎日でした。いわば原料を研究する職人、ヘアケアの職人というような集まりの環境でした。製品にしても大手メーカーの製品ばかり目標にしていたために、自然とボトルの形や色や宣伝方法などが議論のほとんどを占めていたということも多々ありました。その結果、瞬間的に爆発的に売れてけれど後が続かずに商品サイクルが短く、その後にまた新商品をリリースするということを繰り返してきました。そんなサイクルの繰り返しの中、ふと原料担当者の発した一言が大きな転機のきっかけでした。それは原料をもっとふんだんに使いたい、そうしたらもっとクセ毛とダメージ毛に良い結果をだせるのに、という言葉でした。
その時は実は戦場のような忙しさの中でしたので、その言葉は流してしまいました。
それでも翌週、担当者が原料をけたたましく増やしたシャンプーを試作として持参してくれました。担当者の話しでは、全ての方につかえるシャンプーでございます、ですがダメージ毛対策原料に特化しているので、特にカラーの繰り返し、時間の置きすぎからくるホームカラーのハイダメージ、縮毛矯正やデジタルパーマのような熱によるダメージによる毛先のからみ、指が通らない、硬い、ごわつきなどの対策には絶大です。ただかなり原料価格と量から価格はかなり高くはなりますが、、、、という事でした。
商品の作り方の考え方の変革
そんな出来事があり、PiM(ピム)シャンプーの製品化に向けてスタートを切りましたが、今までの考え方を変えなければならない事が多々ありました。
一般的に商品の販売価格は、原料費+容器代+宣伝広告費+営業経費=価格という構図です。ピムシリーズはこの構図の比率を検討しました。原料費が上がった分、余計な容器の型や派手な広告を減らしてその分を結果で勝負しよう。そんな考え方にある意味開き直ってしまったワケです。
今まで気が付かなかった強み
もともと現場の美容師様と毎日かかわっている為に、開発は原料費をどこが上限かという足かせが100パーセントとは言えませんが、ほぼなくなりました。その為に思いつく限りの原料を使ってトントン拍子で開発が進みました。機能に関しては、、、というのも、今度は粘度が高くなってポンプから出にくい、原料の為に香りが生きないという事などなど、やってみて初めて見えた壁も多々ありました。そのたびに試行錯誤してくれた無口でも職人気質の開発者が解決してくれました。
香りにもこだわりが
一般に製品の香りは様々な香料を用います。
単純にシャンプーやトリートメント、アウトバスオイルなどのいわゆる液体であればその香料がその製品の香りとなります。ただ、香料といっても様々な香りの役目があり、単に良い香りというだけでよいのでしょうか?というこだわりを調香担当からの提案でチャレンジすることにしました。もちろん良い香りということを目指して、香料を調合することに全力を傾けました。一見すればこんなに良い香りが出せるんだ、、とみんな関心したものです。ですが私たちにはわからない小さな部分の香りへのこだわりを感じました。そしてベリーやアップルのフルーティーな甘さにさわやかなグリーンフローラルを合わせ、さらに清潔感のあるホワイトムスクで包み込んだ香りが出来上がりました。
さらに使っている時の香りのたちあがりも調整しております
最初に感じる香りはベリーとアップルでの良い香りを楽しんでいただき、使用中はリーフィーグリーンとミュゲ(すずらん)と淡いローズの香りを楽しんでいただき最後にほんのりとホワイトムスクの香りになるようになります。誰も気が付かないところへのこだわりを感じ、それを実現できるのは凄い職人技だなと感心しました。たまにはこんな商品があっても良いんじゃないかなと思えました。
そうして生まれたのがPiM(ピム)シャンプーとトリートメントです。クセ毛とダメージ毛対策に絞りましたので、全く傷んでいない方はクセ毛を落ち着かせるため(縮毛矯正剤ではありませんので、クセが伸びるということはありません)のみの使用と明確に用途を絞りました。
100万人の1回だけのお客様よりも
1,000人のお客様に「これが無かったら困る」という商品を
全員に受け入れられなくても良いから、本当にここだけはという特化した製品作りにしていこうと。日本の職人文化を通してみようと。PiM(ピム)のモノ作りの方向性が固まりました。
現在は、そのこだわりと原料に特化できる開発環境を生かしてシャンプー、トリートメント、アウトバス(洗い流さないトリートメント)、美容室でのスペシャルヘアエステPiM(ピム)ヘアエステシリーズ、アンチエイジングシリーズの幹細胞美容液 PiM(ピム)ハイドヴェール等の生産をするまでになりました。
今後も、PiM(ピム)を通じて日本のモノつくりを感じていただきたいと思います。