昨日の続き

・ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
分子量が小さく、また浸透性が高いため、健康毛、ダメージ毛共に、塗布後1分程度で毛髪内部に行き渡り内外部を保護します。

特にパーマに使用した場合、1ヶ月後も髪のダメージの進行が少なく、長期的な保護がなされていると考えられます。

・ヒドロキシプロピルキトサン
毛髪との馴染みが大変良く、毛髪の周りに強靱な皮膜を形成するため、内部補修に用いられた毛髪有効成分の流出を防ぎ、またツヤ感と滑り感をも付与します。

分子量:約80万
PiMオイルケラチンの使用方法
 1.各施術の前処理
 2.中間処理
 3.補修トリートメント

1.各施術の前処理オイルケラチンはダメージを持った毛髪の骨格を強化する目的、あるいはダメージを最小限に抑えるための目的で使用しますので、ダメージを受けやすい部分、あるいはダメージ度合いの大きい部分から集中的に処理します。

毛先、還元剤を塗布する部位、カラー既染部・・・
原液をトリガースプレーもしくは泡ポンプ(フォーマー)に入れ、必要な部分に塗布します。
優しくそして十分にコーミングを行った後、できればキャップをして遠赤加温機などで10分から15分程度加温します。

加温後に、ドライヤーで乾かします。

完全乾燥後、施術しやすいように再度トリガースプレーなどで濡らして施術に入ります。
濃く塗布した部位はやや(疑似)健康毛に近づくため、還元剤の浸透が抑制される(かかりにくくなる)事があります。
遠赤加温機などで加温時間をおくのが理想ですが、サロンやお客様の都合によっては、ドライだけを行い、また、完全乾燥一歩手前の施術しやすい状態まで乾燥させて施術に入ってください。
放置時間をとることで、浸透性と吸着性が高まり、また完全乾燥によって成分と毛髪の密着性が増し、また疎水結合も促進されます。
2.中間処理
通常パーマにおきましては
パーマ1剤(還元剤)処理が終わった後、水洗または中間酸リンスによる中和が行われますが、水洗の後、PiMトリプルグロスとPiMオイルケラチン〔3対1〕のMIXを塗布し、放置し、2剤酸化処理をします。
あるいは、中間酸リンスの前にケラトース塗布し、2剤酸化処理をします。
中間処理に用いることで、力強いカールが得られます。
特にクリープパーマにおきましては、クリープ効率が上がり,弾力のあるカールが得られます。
縮毛矯正におきましては、アイロン前にトリプルグロスとオイルケラチンのMIX(3対1)を塗布し、完全乾燥の後、平アイロンで脱水処理を行ってください。

毛先はやや多めの塗布が望ましいのですが、平アイロン時に水分が残っていますとビビリの原因になりますので、ドライヤーで確実に乾燥させた後、平アイロン処理をしてください。
ドライ時には、デンマンブラシ、ロールブラシ、あるいはツインブラシでまっすぐにしておくと、さらに仕上がりが綺麗です。

ねじれをとるという意味においても、ブラシなどを使用してドライすることは有効的です。
デジタルパーマなどにおきましてはトリプルグロスとオイルケラチンのMIXを塗布してワインディングしてください。

あるいは、いったん乾燥した後、ロッドの上からを塗布し、濡らすことで新たにクリープが進みます。

3.補修トリートメント

スパローション+スパシャンプーにて毛髪をイオン化して、吸着力をアップします。オイルケラチンを塗布してキャップをし、遠赤加温機で十分に放置します。
放置後にドライした後、マトリックスエマルョンを塗布し、チェンジリンスを行います。(加温)

また、ケラトースを塗布したあと、その上からマトリックスエマルジョンを塗布し、キャップをして遠赤加温機で放置します。オイルケラチンはケラチンではありません。いわゆる前処理という括りではありません。減力を目的おしているわけでもありません。前処理という言葉ですと、上記の3項目が当てはまるでしょう。PiMオイルケラチンは、デザイン完成への攻めの施術です。

※最大の効果はリッジ感。薬剤のパワーは落としてもカールのリッジを出していく。傷みのリスクが無くなれば、自ずとパーマが増えていくでしょう。