PiM オイルケラチン

本来の健康な毛髪は、80~90%のケラチンタンパク質、11~13%の水分と、脂質、メラニン色素、微量元素等から成り立っています。
健康な毛髪は最も安定した状態のpH4.5~5.5弱酸性(=毛髪の等電点)で、イオンバランスが整っている状態です。
毛髪の主成分ケラチンは、シスチンを含む約18種のアミノ酸からできています。
毛髪の外側から順に毛小皮(キューティクル)、毛皮質(コルテックス)、毛髄質(メデュラ)の3層で構成されています。毛小皮(キューティクル)は、疎水性の硬質なケラチンでつくられており、髪の内部を守るはたらきをします。
ヘアカラーやパーマなどの薬剤で、ケラチンや脂質が失われると、毛髪のダメージにつながります。

毛髪は、化学的、物理的あるいは紫外線などによってダメージを受け、脂質やケラチンが失われ、
水分までもが維持できなくなります。
流出したと思われる脂質を毛髪内部に補充し、水や油分の通り道を確保しながら、低分子ケラチンおよび、高分子ケラチンによる点と面の補修を、そしてキューティクルの構成成分である18-MEAの補充と、さらにキトサンによる疑似キューティクルの形成により、ダメージを受けた毛髪を、本来の健康な髪に近づけられるものと考えられます。

それらの成分をバランス良く配合したものがPiM オイルケラチンとなります。

配合成分中のジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン等が、脂質及びアミノ酸、低分子ケラチンによる補修を受け持ち、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(γケラトース:高分子ケラチン)が面での補修を受け持ちます。
また、クオタニウム-33に含まれるカチオン性の18-MEAがキューティクルの構成成分で有るため、毛髪表面の補修を受け待ちます。
また、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルクが髪表面に硬質感とツヤを付与します。
最終的に、ヒドロキリプロピルキトサンが毛髪表面を優しく包み込み、乾燥と共に疑似キューテュクルの役目を果たすことから、内部に充填した成分を逃がさず、外部からのストレス(シャンプー、ドライヤー&アイロンの熱、空気乾燥)等からも毛髪を守ると考えます。

PiM オイルケラチン主成分

・ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(高分子ケラチン)
一般的な加水分解ケラチン(ケラチンPPT)は分子量が小さいものが多く、毛髪内部に浸透しやすいため、内部補修に効果を発揮しますが、同時に流出しやすいという弱点も持っております。

分子量 1,000⇒ビーズが 1,000個 球状に繋がった塊と考えた場合 直径は小さい
分子量 4,000⇒ビーズが 4,000個 球状に繋がった塊と考えた場合  直径が大きい
分子量30,000⇒ビースが30,000個 帯状に繋がった平面状態の場合は、隙間を通る

オイルケラチンの平均分子量はおよそ28,000と大きな物ですが、ダメージホールやダメージを受けた毛髪の隙間を通り抜ける構造をしており、長い水草の様な構造がダメージホールに侵入し、毛髪「のあらゆる部位と毛髪内部のケラチンとが様々な結合を起こします。
特徴的なのは、疎水結合と言われる物で、オイルケラチンの疎水部位(水を寄せ付けない)と毛髪の疎水部位とが、遠赤外線加温器やドライヤー等で乾燥させる事で疎水結合を起こします。
疎水結合は、水を嫌いますのでシャンプー等でも離れにくい特徴を持ちます。
また毛髪に浸透吸着したケラトースは、油成分の性質も持つことから、仕上がりに油性感が有り、また油性成分で構成されたトリートメントとの馴染みが良く、吸着性も向上することから、トリートメントの効果も十分に発揮出来る事になります。